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鼠になった頼豪阿闍梨(園城寺町)
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鼠になった頼豪阿闍梨(園城寺町)
昔、園城寺に頼豪阿闍梨という高徳の僧がいました。時の天皇には子どもがなかったので、子どもが誕生した暁には何でも望みを叶えるとの約束で頼豪に皇子誕生を祈らせました。頼豪の祈祷によって皇子が誕生しましたが頼豪の望んだ希望は叶えられませんでした。この仕打ちに怒った頼豪は親王を祈り殺し、死んでのち鼠と化し延暦寺の仏像・経巻を食い荒らさんと誓いました。親王はわずか4歳で亡くなり、延暦寺には多くの鼠があらわれて仏像・経巻を噛み荒らしました。困り果てた延暦寺では頼豪のたたりを鎮めるため、霊をまつる社を建てて冥福を祈りました。すると鼠の害もおさまったといいます。三井寺の十八明神祠は「鼠の宮」とも言われ、鼠の霊をまつり、比叡山の方を向いて建っています。
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