比叡山(坂本本町)
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比叡山には、古くから原始的な山岳信仰がありました。「近淡海国の日枝の山に坐し」と古事記に記載された「大山咋神」がその信仰の対象で、比叡山東麓の八王子山にまつられていたと考えられていますが、のちの大津京時代、7世紀後半、大和国(奈良県)の三輪山の神(美和明神)が勧請されたとの伝承があります。それ以後、大山咋神は、小比叡神(八王子山)、三輪明神が大比叡神と呼ばれるようになりました。その後、比叡山に最澄が入ったのは延暦4年(785)のことでありました。最澄は、山中に草庵をいとなんで修行をかさね、延暦7年、根本中堂一乗止観院を建立、のちの延暦寺発展の基礎がここにかたまりました。
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