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比良八講(荒)(長等3)
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比良八講(荒)(長等3)
昔、ひとりの若い修行僧が、草津へ托鉢行脚に出かけた際、滞在した家の「おいさ」という娘に見初められました。しかし、僧は修行のため帰らなければならず、僧への思いを断ち切れない娘に「修行をしている堅田の浮御堂まで百日間通うことができたら、夫婦になろう」と言い残して去っていきました。 娘は、その夜から対岸の浮御堂の灯明を目印に、たらい船を漕いで九十九夜通い続けました。そして、いよいよ百日目の夜、修行の身で嫁はもらえない僧は、満願を阻止するため浮御堂の灯明を消してしまいました。目印を見失ったたらい船は湖をさまよい、折から吹いてきた突風で転覆し、娘は湖の底深く沈んでしまいました。毎年この時季、比良の山から吹きおろす強風は、娘の無念によるものといわれています。また、琵琶湖の固有種ハゼ科魚類の「イサザ」(地方名:イサダ)は、昼間は水深30メートル以上の湖底で休み、夜になると餌を取るために水面近くまで浮上することから、「おいさ」の化身といわれています。, 比良八講は水難者供養と湖上の安全を祈願する恒例行事で、長等3丁目3−35の本福寺に集合して開始されます。ぼんぼりを持った稚児娘が行列に参加します。灯明を目指して、たらい船を漕ぎ出した娘を慰める願いが込められています。悲恋の乙女の無念を湖上法要にて慰め、稚児娘さんに改めて近江舞子に上陸していただき、 満願成就していただくという思いが込められています。
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