良弁と石山寺(石山寺1)
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聖武天皇は東大寺大仏の造立で大量の黄金が必要になり、良弁に命じ黄金が取れるよう吉野の金峯山(きんぷせん)に祈らせました。すると、良弁の夢に吉野の金剛蔵王(蔵王権現)が現われ「近江国志賀郡の湖水の南の土地で祈りなさい」と告げたといいます。夢のお告げにしたがって石山の地を訪れた良弁は、巨大な岩の上に聖徳太子念持仏の金銅如意輪観音像を安置し、草庵を建てました。その2年後、陸奥国から黄金が取れて、良弁の修法の効果が出たのですが、どういうわけか如意輪観音像が岩山から離れず、動かせなくなってしまいました。しかたなく、如意輪観音像を覆うように堂を建てたのが石山寺(石山寺1丁目1−1)の始まりといわれています。
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